逆張り感想録<1>:帰ってきたヒトラー
こんばんわ、はいにゅーです。
春休みで始まった順風満帆な「合法引き籠り生活」がコロナ禍に呑み込まれ早くも四ヶ月が経ちます。
ステイホーム特級適性の自分もついに無聊を託ち始め、この度Netflixを契約しました。
サイトでオススメされたものを適当にピックアップして、学事やグラブルの傍らで流し見してます。
その中でも印象に残った作品についての簡単な所感を、今晩から雑記していこうかなと。
自分は生まれついての逆張りオタクなので、相当穿ったレビューになると思います。許して。
1回目の感想録は⇓これ⇓
映画館での公開当時から気になっていた作品のひとつです。
「へぇ~ドイツってこういうのタブーだと思ってたんだけど意外と寛容なんだな」と。
巷でもこの手の映画にしてはそこそこ話題になっていた、ような気がします。
それから5年越しの鑑賞となります。
まず抱いた所感は、
思ってたやつと 違う!
B級コメディだと思ってたら、結構強烈な社会風刺映画だったんですよね。
あらすじ
現代にタイムスリップしたヒトラーが、テレビを始めとする各メディアによって現代ドイツで徐々に人気を博し浸透していくというもの。
ストーリー
そんなに面白いとは思いませんでした。起承転結で言う転結がお粗末で竜頭蛇尾に感じます。
コメディ
小さな笑いが散りばめられてる感じでそれなりに楽しませてもらいました、特に面白かったのは最期の十二日間の有名シーンのパロディ。
他にもパロディ要素があるようなので、ヒトラー作品に詳しい方ならもっと楽しめるのかも。
社会風刺
で。
個人的に一番気になったのは作者の主観的な社会風刺。
Twitterでも話題になってた「(ガチ)一般市民への街頭インタビュー」の場面で語られる不満は、殆どが難民問題に対して向けられている。
ドイツの政情に疎い自分としては「不満の矛先ってそんなに一極集中するもんなの?」と一呼吸置かざるを得ない。
日本ならアベ政治を許さない人々にも色んな角度があると思うんですよ。コロナだったり、モリカケだったり、原発だったり。知らんけど。
だからインタビュー見て思ったんですよね、「それ偏向じゃないの?」と。
仮にそのような偏りが正しかったとして、少なくとも難民サイドの主張はそこに一片もないわけで。
そのような不公平さがあのシーンには見え隠れしている。
自分は足らぬ頭で考えました。
「これは製作者が意図的にそのような手法を用いたのではないか?」
ヒトラー的な手法(?)でメディアを活用してみせることで、恣意的な世論形成について暗に警鐘を鳴らしているのではないか?
ていうか作者にどのような意図があろうと関係なくない?
俺がそう思ったらそうなるの!!!
読者が受け取ったものこそが真実!!テクスト論万歳!!!!!
正直テクスト論のことあんま知らんけど
まとめ
あのインタビューを鵜呑みにしてしまう人たちこそが、次のヒトラーを担ぎ上げてしまうんじゃないですか?
以上が、初の逆張り感想録です。思ってた以上に歪んだ思考が発露してしまいました。
それではおやすみなさい。